がんの5年生存率が公表|部位ごとの違いから見えてくる現状とは?

 先日、国の機関から「がんの5年生存率」に関する最新データが公表されました。

2017年と2018年に新たにがんと診断された人たちの、その後5年間の生存率をまとめたものです。


数字だけを見ると少し難しく感じるかもしれませんが、実はこのデータからは、医療の進歩やがんの種類ごとの特徴が見えてきます。今回は、ポイントをわかりやすくまとめてみました。


がんの5年生存率とは?

「5年生存率」とは、がんと診断されてから5年後に生存している人の割合のこと。

もちろん個人差はありますが、治療成績や医療水準を知るひとつの目安になります。

15歳以上で最も高かったがん・低かったがん

2017年・2018年ともに、15歳以上で最も5年生存率が高かったのは**前立腺がん**でした。

  • 2017年:92.2%
  • 2018年:92.5%

非常に高い水準となっています。

一方、最も低かったのは膵臓がんでした。

  • 2017年:12.6%
  • 2018年:13.5%

がんの種類によって、これほど大きな差があることが分かります。


主な部位別の生存率(15歳以上)


2017年診断分

  • 乳がん:88.0%
  • 大腸がん:68.0%
  • 胃がん:64.3%
  • 肺がん:39.8%

2018年診断分

  • 乳がん:88.4%
  • 大腸がん:68.0%
  • 胃がん:64.4%
  • 肺がん:39.6%

大きな変動はなく、比較的安定した傾向が見られます。


15歳未満の生存率

小児がんについてもデータが公表されています。

2017年診断分

  • 白血病などの血液系疾患:81.9%
  • 脳や脊髄などの腫瘍:63.7%

2018年診断分

  • 白血病などの血液系疾患:84.3%
  • 脳や脊髄などの腫瘍:65.2%

小児がんの分野でも、医療の進歩により高い生存率が示されています。


がん登録制度とは?

2016年に法律が施行され、全国の病院や指定された医療機関は、がん患者の情報を届け出ることが義務化されました。

この制度によって、より正確な全国データが集まり、今回のような生存率の公表が可能になっています。

データが蓄積されることで、治療法の改善や医療政策の見直しにもつながっていきます。



今回の公表データから分かるのは、

  • がんの種類によって生存率に大きな差がある
  • 医療の進歩により高い水準を維持しているがんもある
  • 正確なデータ収集が医療の質向上につながっている

ということです。


がんは決してひとくくりにはできない病気。

だからこそ、正しい情報を知ることが大切です。


今後の医療の進歩にも注目していきたいですね。






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