驚きの真実:古代爬虫類の化石は実は作り物だった!

 古代の爬虫類の化石と思われていた標本が、実は作り物だったという驚くべき発表がありました。イタリアのアルプスで発見され、トリデンティノサウルス・アンティクウスと名付けられたこの化石は、パドバ大学自然人類博物館に保管されていました。黒っぽいトカゲのような形跡が残され、初期の爬虫類の進化を探る手がかりと考えられていましたが、実は塗料で模られたものでした。


この標本は長年にわたって文献に引用されてきましたが、詳しい調査が行われたことはありませんでした。そのため、この生物についての疑問が残っていました。しかし、最近の研究で、化石の黒い色が保全された組織ではなく、塗料であることが判明しました。


この研究は、古生物学の専門誌パレオントロジーで発表され、アイルランド国立大学コーク校の研究者は、「この化石標本の体の輪郭は、本物の化石と同じ色をしていたため、診断技術を用いなければ、この黒い物質を特定することは不可能だった」と説明しています。


研究チームは、2021年から紫外線撮影技術を使用して調査を開始し、顕微鏡を使って様々な波長で分析しました。その結果、この標本は岩に刻まれた体の輪郭を獣炭で塗って作られていたことが判明しました。獣炭は100年ほど前に市販されていた顔料で、動物の骨から作られていました。







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