三菱重工業、日本初の月面着陸を目指し、H2A47号機でSLIMとXRISMを打ち上げに成功!
三菱重工業、日本初の月面着陸を目指す大事なミッションを成功させました。7日の午前8時42分、鹿児島県の種子島宇宙センターから、小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」とX線天文衛星「XRISM(クリズム)」を搭載した大型主力ロケットH2A47号機が、見事に打ち上げられました。この成功により、H2Aロケットの打ち上げ成功は2005年の7号機から41回連続という、素晴らしい記録が続いています。
SLIMは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した探査機で、月面への精密な着陸技術の実証を目指しています。この探査機は独自の画像処理技術などを駆使して、誤差わずか100メートル以内の場所にピンポイントで降り立つことができると期待されています。順調に進めば、約3~4カ月後には月の周回軌道に到達し、その約1カ月後には着陸の準備に入ります。これにより、SLIMは旧ソ連、米国、中国、インドに続く、5番目の国として月面への軟着陸を成功させる可能性があります。
一方、XRISMは、かつて宇宙空間での通信が途絶え、復旧が断念されたX線天文衛星「ひとみ」の後継機として登場しました。この衛星は地球上空約550キロを周回しながら、宇宙の形成に関与するとされる暗黒物質(ダークマター)の性質などを調査します。
H2A47号機の打ち上げは当初、5月に予定されていましたが、3月にJAXAの新型主力ロケットH3初号機が打ち上げに失敗したことから、発射が延期されていました。原因の可能性があるエンジンの電気系統にH2Aと共通した設計があったため、慎重に調整が行われましたが、結果的には成功に導かれました。この成功は日本の宇宙開発における重要な一歩であり、今後の展開に期待が高まります。
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