「ルナ25」: ロシアが無人で月を探査する新たなミッション!

 ロシアの宇宙探査が新たな一歩を踏み出しました。モスクワ時間11日午前2時(日本時間同日午前8時)を過ぎ、極東アムール州ボストーチヌイ宇宙基地から、待ちに待った無人月探査機「ルナ25」が打ち上げられました。


このルナ25のミッションは、ロシアにとって約半世紀ぶりの月への探査となります。最後の無人探査機「ルナ24」が送り込まれたのは、1976年のことでした。独立系メディアは、これは米国など他国との間で繰り広げられる「月への競争」への再参入の試みとして大きな意義を持つと強調しています。


過去の失敗を乗り越えてのスタートとなります。2010年代前半、ロシアは火星探査機「フォボス・グルント」などの連続した失敗に見舞われました。そのため、今回の打ち上げは当初予定されていた15年ほど後になってしまった経緯があります。更には、ウクライナ侵攻によって欧州宇宙機関(ESA)がロシアの月探査計画からの離脱を余儀なくされました。これまでの「宇宙大国」は重要な岐路に立たされているのです。


ルナ25の目標は、月の南極付近に水が氷として存在する可能性があるとされる地域への着陸です。ちなみに、今年7月にはインドも無人月探査機「チャンドラヤーン3号」を打ち上げ、今月23日ごろに南極付近への着陸を予定しています。タス通信によれば、ロシア国営宇宙企業ロスコスモスのボリソフ社長は11日、ルナ25がインドよりも早い「21日」に着陸する見込みだと語っています。この競争は、ますます熱を帯びてきそうですね。







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