豚の腎臓がサルに移植成功！国内初の異種移植に挑む日本のチーム！

豚の臓器がサルの体で機能する――そんな大きな一歩を日本の研究チームが踏み出しました。明治大学発のベンチャー企業を含む研究グループが、遺伝子を改変した豚の腎臓をサルに移植することに成功したと発表しました。この取り組みは、ヒトに移植可能な臓器を使った国内初の異種移植ということで、大きな注目を集めています。

海外で進む異種移植、国内初の挑戦

異種移植とは、種を超えて臓器や組織を移植する技術のことです。すでにアメリカや中国では、遺伝子改変された豚の心臓や腎臓がヒトに移植され、その機能が確認されています。今回の国内初の挑戦は、再来年にもヒトへの臨床研究に進む可能性を見据えた重要な一歩です。

研究チームによると、これまでに36頭の遺伝子改変ブタを誕生させ、現在13頭を飼育中。その中の1頭（生後2か月半、体重約9キロ）の腎臓を、両腎摘出後のカニクイザルに移植しました。結果として、移植した腎臓には正常な血流が確認され、サルは通常通り排尿も行えたとのことです。

持続的な研究でヒトへの応用を目指す

研究チームは今後半年間、移植した腎臓の機能を観察しながら、月に1回のペースでサルへの移植を実施し、さらなるデータ収集を行う予定です。異種移植は、臓器不足の解決策として期待される分野であり、今回の成果はその実用化に向けた大きな一歩と言えるでしょう。

研究を主導するリーダーたちからも意気込みが語られました。チームの代表者は、「ヒトへの移植を実現するためには、効率的な豚の飼育方法の検討が必要」とした上で、「米国の実験データと日本の研究結果を組み合わせ、早期実用化を目指したい」とコメント。また、別の研究者も「サルでの研究を着実に進め、実用化の道を切り開いていきたい」と述べています。

この挑戦が、移植医療の未来にどのような可能性をもたらすのか、今後の進展が楽しみです！

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