日経平均更新も、昔とは違う?現代の株式市場のリアルな姿!

 東京の株式市場では、今朝、日経平均株価が1989年の最高値を更新しました。しかし、昔のようなバブル景気の盛り上がりは感じられません。以前は国内で資金が広く循環していましたが、今や人口減少や企業の国際化により、その大部分が海外に流れています。企業はリスクに備えて利益をため込み、リストラで利益を上げる傾向が強まりました。その結果、従業員の給与アップが難しくなりました。また、社会保障費の負担は増え続け、個人消費も減少しています。株価が景気と直結しない経済構造が定着しています。


平成元年と現在を比較すると、国内総生産(GDP)成長率が大きく異なります。以前は実質成長率が約5%だったのに対し、今は停滞しており、マイナスになることもあります。経済は低迷しており、物価影響も含めた名目GDPはドイツに抜かれて4位に転落しました。


バブル期と現在の大きな違いは、企業の収益構造の変化です。以前は国内での成長が期待され、多くの企業が収益を上げていましたが、今は海外での収益性が高まっています。そのため、国内の景気が悪くても株価が上昇する傾向にあります。


株式市場では、外国人投資家の比率が増え、株価高騰の恩恵を受けるのは一部の富裕層や高所得者が中心です。一般のサラリーマンには恩恵が波及せず、格差が広がっています。








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