日本の原付バイク規制、排気量125cc以下も対象に拡大検討中

 最近、日本の二輪車について新しい動きがあります。現在、排気量50cc以下のバイクは「原動機付自転車」として扱われていますが、警察庁はこれを変えようとしています。具体的には、排気量125cc以下のバイクについて、エンジンの最高出力が4キロワット以下であれば、原動機付自転車に分類することを考えています。


では、なぜこんな変更が必要なのでしょうか？その背後には、国際的な排出ガス規制の基準があるからです。日本は環境への配慮から、自動車の排出ガス規制を厳しくしています。これは四輪車だけでなく、ガソリンを燃料とする二輪車にも適用されており、一酸化炭素や窒素酸化物などの排出ガスに対する制限が設けられています。


2025年11月からは、原動機付自転車にもこれらの規制が適用される予定ですが、排気量50cc以下のバイクでは現行の技術では規制基準をクリアできないという課題が浮上しています。排気ガスを浄化するためにはエンジンを一定の温度に保持する必要がありますが、50cc以下のバイクでは温度上昇に時間がかかりすぎ、規制基準を満たす前にガスを排出してしまいます。一方、排気量125ccでは、温度上昇にかかる時間が短いため、規制基準をクリアすることができます。


このため、排気量125cc以下のバイクを原動機付自転車に含めれば、新たな技術開発や電動バイクへの転換を進めることなく、環境規制を遵守することができます。業界団体からもこの変更に賛成する声が上がり、警察庁は有識者検討会を開催して提言をまとめる予定です。今後の展開が注目されます。







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